タイ入国顛末記~その4:降機してホテル入室まで

バンコク・スワンナプーム国際空港に到着したNH847便は、ゲートに向かいタキシングを続けます。別の誘導路には、このような感じでタイ航空の飛行機が列をなしていました。でもこれ、離陸の順番待ちではなく、運行ができないまま駐機されているのです。

今年、タイ航空は経営破綻して現在更生手続中です。国営なので破産することはないと思いますが、このような飛行機の隊列を見るにつけ、コロナ下での経営再建は決して楽観視できないと思わずにはいられません。

さて、今回は、私のタイ入国顛末記の最後として、降機からホテル入室までをお話ししたいと思います。

1 ステップ9-空港内での検疫


飛行機から降りた乗客は、誘導されるままに到着ターミナルを歩いていきます。中にいる空港職員は、みんな防護用のいでたちです。

歩いてしばらくすると、動く歩道の両脇に椅子が並んでいるところに出てきました。動く歩道を渡りきると、空港職員がその椅子に座るよう指示します。

しばらくすると、空港職員が一人一人の書類のチェックをしにやってきます。確認する文書は、ステップ7でご紹介したもののうち申告書(Declaration Form)を除いたものに加え、機内で記入したフォーム(特にT.8)、そして搭乗券です。私などは、搭乗したら搭乗券は適当にポケットに突っ込んでしまうたちなので、指摘された時にくしゃくしゃのものを出すという恥ずかしいことをやってしまいました。まあ、搭乗券は最後まで大切に持っておきましょう。

また、タイにおける電話番号があるかと聞かれるので、携帯番号を持っている方はそこでタイの携帯電話の番号を告げましょう。

書類のチェックが終わったら、さらに前にある椅子に誘導されました。その先には検疫カウンターがあり、その順番待ちのようです。


その後、検疫カウンターの列に並ぶよう指示され、カウンターでは体温測定、健康状態の簡単な確認がなされます。T.8フォームは、確かこのあたりで回収されたように思います。

また、いつの段階だったかうっかり失念してしまいましたが、どこかの順番待ちの間に、ASQのホテルの確認と照合がなされ、番号が書かれた名札のようなものを渡され、これをつけるよう指示されました。私の場合には「ASQ133」と書かれていました。

その後さらに歩いてイミグレーションの手続に入るのですが、その前に再度少しいかめしそうな制服を着た政府職員によるパスポート等のチェックがあります。これを経た後に通常のイミグレーションの手続がなされます。いつもはものすごく時間がかかるイミグレーションも、今回は待ち時間ゼロ。その後預け荷物をターンテーブルでピックアップして、税関を通り抜け(税関職員はニコニコ座っているだけで検査なし)、到着ロビーに出ることができました。

ここまでで、降機から約1時間。いろいろな手続があった割には比較的システマティックかつスムーズに進んでいたのではないかと思います。

2 ステップ10-ASQホテルへの移動、そしてチェックイン


到着ロビーでは、やはり防護服(といっても簡素なものですが)を着た職員が出口に誘導します。そこで、先に渡された番号札が回収された後にホテルの名前を尋ねられ、確認が取れたら送迎用のワンボックスカーに案内されました。この間の流れもとてもスムーズで、ユーザーとしてはありがたい限りです。

私の予約したホテル行きの車には、同乗者が1名。同じ便に乗っていた日本人なのでしょう。でも、隔離対象者同士あまり話してもいけないだろうと思い、沈黙の中ホテルに到着しました。

ホテルでは、体温測定や健康状態の確認がなされたあと、連携先の病院の診察カードのようなものとカードキーが渡され、また、体温報告用のアプリ(COSTE)のインストールを指示されます。これらの一連の手続が終わった後で部屋に入りました。

かくして私のタイ入国は無事終了し、2週間の隔離生活が始まったのでした。

3 番外編-隔離生活のあれこれ


隔離生活は、外に出られないことを除けば、とても快適な環境です。選ぶ際に重視した食事と広さについては、思いどおりの状況で満足しています。

ただ、運動不足になるのは否めませんので、その対策を講じたほうがよいかもしれません。私はひとまずヨガマットを持っていきました。なお、第1回目の中間検査で陰性ならばジムも使えるようです。

また、体温計は、少なくとも私の宿泊先では新品が用意されていましたが、念のため持参したほうが良いかもしれません。なお、体温は1日2回定時に図るよう指示されています。

そして、アルコール好きの人には残念なお知らせ。隔離期間中は、飲酒禁止です。でも、日本から持ってくることは別に禁止されているわけではありません。また、バンコクの同僚の話では、ホテルによってはメイドさんを買収するなどして外からお酒を持ち込める場合もあるらしく…。まあ、ここはタイですから、いろいろあるのでしょう。

また、生活に必要なものは隔離施設に基本的に準備されています。特に、私が宿泊しているサービスアパートメントの場合には洗濯機に衣類用洗剤、電子レンジに陶器製の食器、食器用洗剤、スポンジ、コーヒーメーカーまで全部揃っているのでほとんど不足はありません。ただ、お箸はない可能性が高いので、これだけは持参をお勧めします。

まあ、これだけは施設によってかなり違いがありそうなので、気になるものは持っていったほうがいいでしょう。私は、衣類用洗剤、コーヒー、梅干し、カップ麺は持っていきましたが、コーヒー以外はトランクで眠りについています。あと、人によっては、醤油、ドレッシング類などを持ってきている場合もあるようです。

4 おわりに


ここまでお読みいただいてありがとうございました。自分の経験したことをできるだけ具体的にお伝えしたいと思ったため、少し説明が多すぎて読みにくい個所もあったかと思います。この点ご容赦ください。

このような煩雑な渡航手続などこれまで経験したことがなかったため、多くのミスをしながら、ぎりぎりのタイミングで手続を乗り越えてきたような、そんな感じがします。

少なくとも私が経験したような不要な失敗をしないためにも、渡航されるご本人、そしてサポートする会社の方々におかれては、面倒でも積極的に前倒しで進めていくことが大切なのではないかと思います。

これに関して、タイの受入先の動きが決してスムーズではない可能性もあります。これは、タイ人の性格上やむを得ないところもありますが、今が非常事態であることを十分理解していただき、できればお互いにタイムスケジュールを作成するなどして迅速に対応していくなどといった方法を採られるのが良いのではないかと思います。

ともあれ、このような手続が一日も早くなくなり、日本とタイ、そしてその他の国との往来が支障なく行わるようになり、ここで私が書いた記事を見ては「そんな時代もあったね」などと笑って言える日が来ることを、心から祈念してやみません。(完)


#タイ #タイ入国顛末記



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